事業系ゴミ回収業者の選び方・選定ポイント・信頼できる業者の選び方について
産業廃棄物は一度に排出される量が多いため、運搬・保管の際にコンテナの一種である「バッカン」を使用することが多いです。今回は、バッカンの種類や設置費用、使用するメリット・デメリットを解説します。
バッカン(脱着式コンテナ)とは、建設現場や解体現場、工場などで産業廃棄物を保管・運搬するために用いられる鉄製のコンテナのことです。主に、金属くず、木くず、がれき類などの運搬・保管に使用されることが多いです。
バッカンは、専用の脱着装置付きのコンテナ車(フックロール)で引き上げを行い、そのまま運搬することができます。
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バッカンにはさまざまな種類があり、用途や廃棄物の排出量によって使用するサイズが異なります。
1~3立米
一般的に使用されるサイズで、設置スペースが狭い現場でも使用することができます。金属くずや木くずなどの軽量で小さい廃棄物を入れるのに適しています。
4~8立米
重量がある産業廃棄物を運搬する場合は、4~8立米程度のバッカンを使用することが多いです。コンクリートくずや石膏ボードなどの重い廃棄物を入れるのに向いています。
12立米以上
建設現場や解体工事などで大量の廃棄物が発生する場合や大型の産業廃棄物を運搬する際に使用するサイズです。
バッカン自体が大きく、車両も大型のものを使用するため、設置スペースや運搬ルートを十分に確保する必要があります。
バッカンを使うメリットとして、以下の3つが挙げられます。
廃棄物を入れたら、バッカンごとアームロール車やフックロール車などの専用車両に簡単に脱着できます。廃棄物の入れ替えをする必要がなく、積み重ねが可能なため、運搬作業や保管を効率的に行うことができます。
産業廃棄物を保管する際は、廃棄物処理法で定められた保管基準を遵守しなければなりません。荷重に対して耐性があることはもちろん、廃棄物の飛散や流出、悪臭発散が生じないよう措置を講じる必要があります。
バッカンは鉄製で強度が高いため、産業廃棄物の保管に向いています。蓋付きのバッカンを使用すれば、害虫・害獣の発生を抑えることも可能です。
バッカンを使用することで一度に大量の廃棄物を運ぶことができるため、人件費や運搬費といったコストの削減につながります。
また、廃棄物の分別を徹底して行うことで、処理費用も軽減するでしょう。
バッカンを使用する際の注意点について説明します。
バッカンは、すべての廃棄物の運搬・保管に対応できるわけではありません。以下のような廃棄物は、バッカンに捨ててはいけないものになります。
バッカンを設置するためには十分なスペースが必要です。大きなサイズのバッカンは一度に大量の廃棄物を運ぶことができますが、現場によっては設置スペースを確保できない可能性があります。
事前に設置スペースや運搬ルートを確認し、状況に応じたサイズのバッカンを使用する必要があります。
日本のバッカン(脱着式コンテナ)の設置費用は、業者やコンテナの容量によって変動します。通常、設置・撤収費用、移動費、処分費を合わせて数千円~十数万円ほどです。
上記の金額はあくまでも目安なので、詳細は業者のホームページ等で確認してください。複数の業者から見積もりを取り、料金を比較、検討すると良いでしょう。
Q. バッカンとコンテナの違いは何ですか?
コンテナとは、底が四角い鉄製の容器のことを指します。バッカンはコンテナの一種で「着脱式コンテナ」とも呼ばれます。
バッカンは専用車両に積載ができるため、廃棄物の分別・運搬・保管を一気通貫して行える点が特徴です。
Q. バッカンで保管できる廃棄物は?
バッカンは、固形物で液体や有害物質でない廃棄物なら保管することができます。具体例として、木くず、金属くず、廃プラスチック、紙くず、布類などが挙げられます。
Q. バッカンで産業廃棄物を処分するといくらかかりますか?
バッカンの設置を処理業者に依頼する場合は、設置・撤収費用、移動費、処分費が発生します。廃棄物の量や業者によっても異なりますが、これらの費用を含めて数千円~十数万円かかります。 費用の詳細は、業者に直接問い合わせてください。
バッカンは、建設現場や解体現場で産業廃棄物を運搬・保管するために用いられる着脱式のコンテナです。
大量の産業廃棄物を取り扱う際は、バッカンを使用することで効率的に作業することができます。現場の状況に応じて、適切な容量を選択しましょう。
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