法人のごみ回収は、トラブルが後を絶ちません。その原因のひとつが、悪質な業者がいるということ。悪質な業者は手口が巧みなため、素人に気付きにくいのが現状です。

まずはどんなトラブルが多いのか、悪質な業者の特徴とともにこの記事で確認してみましょう。法人のごみ回収でトラブルを避けるための対策や、優良業者の選び方も参考にしてみてください。

法人のごみ回収で多いトラブル事例

法人のごみ回収ではどんなトラブルが多いのでしょう。今回はよく起こるトラブルの中で3つの事例を紹介します。このトラブルは誰でも遭いやすいものばかり。同じようなトラブルに巻き込まれないよう確認してみてください。

無料だと思ったら実は有料だった

悪質な業者は「無料回収」という言葉をよく使います。法人のごみ回収は意外に費用がかかるため、無料で回収してくれるのはありがたいですよね。

しかし、いざ委託してみると実は有料だったというケースが多発。その多くが、運搬費や積込料など。ゴミ回収自体は無料でも、追加料金としてさまざまな名目が有料になっています。

見積もりよりも高額請求された

事前に見積もりを出してもらったから安心というわけではありません。悪質な業者の見積書は、素人ではわかりにくい表記をしていることがほとんどです。

回収当日、見積もり通りの費用で済むと思いきや、あれこれ理由をつけて追加料金を請求。結果として高額請求になったおいうケースが後を絶ちません。

回収業者が不法投棄をしていた

いちばん厄介なトラブルが不法投棄です。本来、法人から出るごみの処理は適切な方法で決められています。しかし、その工程は細かく決められているため、回収業者からすると面倒な作業です。

悪質な業者は、法律で決められた処理方法を守りません。それどころか、処理場で処分するはずのごみを不法投棄しているという事実。

「不法投棄は回収業者の責任では？」と思いますが、産業廃棄物の罰則は委託する事業者にも求められます。不法投棄とわかれば、事業者は罰金を支払う羽目に。

これは危険！法人ごみ回収の悪質な業者の特徴

ごみ回収の悪質な業者は、いくつかの共通点を持っています。さまざまな手法で集客する悪質な業者を少しでも見抜くために、代表的な特徴を3つ紹介します。この3つが1つでも当てはまった場合、悪質な業者と思って間違いありません。

無許可で営業している

法人のごみ回収を行う場合、自治体から産業廃棄物収集運搬の許可が下りていないと業務を行えません。悪質な業者は無許可で営業していることも多いため、必ず許可を取得しているのか確認しましょう。

会社の所在地がわからない

会社の所在地を曖昧にしている業者は、悪質な業者の危険性があります。よくある手口としては以下の通りです。

• ホームページを作成していない
• 連絡先が携帯電話
• 住所がデタラメのものを表示

ホームページの未作成は必ずしも悪質な業者とはいえませんが、連絡先や住所の確認はしておきましょう。

無料回収をアピールしている

先ほども触れたように、法人から出る産業廃棄物を処分するには費用がかかります。無料で回収することはありえません。無料回収をアピールしている業者は料金トラブルに発展する可能性が高いです。

法人ゴミ回収でトラブルに合わないための対策

法人のごみ回収でトラブルを避けるには、いくつか方法があります。回収業者に委託する際は、事業者側も対策を取っておきましょう。

無許可で営業している業者は選ばない

当然のことですが、無許可で営業している業者は初めから選ばないようにしましょう。回収業者は、許可が下りているのが本来の姿です。無許可で営業しているということは、それだけで違法になります。場合によっては事業者側にも罰則が科せられるので注意してください。

見積書が不明確な業者は信用しない

金銭トラブルを避けるためにも、見積書は細かくチェックしましょう。悪質な業者は、見積書が不明確なことが多いです。細かく明細が記載されていること、また不明確な明細は作り直してもらうなど、契約する前に対策を取ってください。

見積もり複数業者に依頼する

法人のごみ回収では、事業者も相場がわからないという方も多いでしょう。そのため、見積もりは複数業者に依頼するのがおすすめです。相場がわかるだけでなく、明らかに安い費用を提示している業者もわかります。

ほかの業者よりも明らかに安い場合、あとから追加料金を請求される場合もあるので注意しましょう。

安心できる法人ゴミの回収業者を選ぶポイント3選

法人ゴミの回収業者は悪質な業者ばかりではありません。安心して利用できるポイントを3つ紹介しますので、これらに該当する回収業者を選ぶようにしてみましょう。

自治体からの許可を得ていること

大前提として、自治体の許可が下りていること。前項でも説明したように、法人ゴミを回収するには産業廃棄物収集運搬の許可が必要です。回収業者を選ぶ際は、許可番号まで確認しておきましょう。

料金がわかりやすく明確であること

ごみ回収を依頼する事業者はプロではありません。そのため、料金がわかりやすく表示している業者は親切な回収業者といえます。

場合によっては回収のために追加料金が発生することも考えられます。追加料金についても明確に表示してある回収業者を選ぶようにしましょう。

実績と口コミのバランスを確認すること

いくら許可番号が下りていても、料金が明確であっても、実績のない回収業者は安心できるとはいえません。ホームページや口コミを確認し、まずは実績をチェックしてみてください。

口コミもリアルな声としてとても参考になります。ただし回収業者のホームページに掲載されてある口コミは良いものをピックアップしていることが多いため、比較サイトや口コミサイトの評判を参考にするのがおすすめです。

まとめ

法人のごみ回収ではトラブルはつきません。トラブル回避するには、事業者側も対策を取る必要があります。今回紹介したトラブル事例を元に、同じ手口に合わないよう対策を心がけてください。

また業者選びも重要です。優良業者を見つけるためのポイントをおさらいし、安心できる回収業者にごみ回収を委託しましょう。