事業系ゴミ・産業廃棄物に関する品目・用語・覚えておくべきキーワード集
不要になった木製パレットの処分方法に困ったという方は少なくないのではないでしょうか。
そもそも一般廃棄物と産業廃棄物のどちらに該当するのか分からないという方もいるでしょう。
ここでは、廃棄物としての木製パレットやその処分方法について詳しく解説します。
木製パレットというのは、物流などにおいて荷物を載せるために使用される荷役台のことです。
パレットは、木製のもの以外にも、合成樹脂製、金属製、紙製など様々な素材のものが存在しています。それらの中でも木製パレットは、強度や耐荷重量を備えている上に、生産や処分にかかるコストが低いため、重宝されています。
このように、数多く使用されている木製パレットですが、廃棄物としてどのように扱われているかが判然としないという方も多いでしょう。
ここではまずはじめに一般廃棄物なのか、あるいは産業廃棄物なのかを説明します。
木製パレットは、もともと事業系一般廃棄物として区分されていました。しかし、平成20年4月の廃棄物処理法改正により、区分が産業廃棄物に変更になりました。
平成20年以前から木製パレットを排出している事業者は、正しく処分できているか確認しましょう。
木製パレットは、丈夫で使い勝手がよいアイテムだけに、様々な業種で使用されています。特によく使用、排出されるのは、物流業界や小売業界などです。
物流業界では、物流センターや運送会社などで木製パレットが使われています。重量のあるものを乗せて運ぶ機会も多いため、頻繁にゴミとして排出されます。
小売業界では、ホームセンターで使用されるケースが多いです。
トラックで搬入した商品をフォークリフトを使って倉庫や売り場に移動させる際に、木製パレットがよく用いられています。
多種多様な商品を扱う輸送や物流関連の業種であるという点を頭に入れておくとよいでしょう。
木製パレットを処分する場合は、法律に基づく許認可を受けた産業廃棄物処理業者に委託する必要があります。
法令で認められていない方法で処分したり、許可を得ていない業者に委託すると、罰則の対象になるので気をつけましょう。
また、排出時にはマニフェストを発行しなければなりません。
マニフェストとは、正式には産業廃棄物管理表と呼ばれるもので、廃棄物が正しい方法で処分されたかをチェックするために用いられます。
処分を依頼した事業者は、マニフェストが交付されてから90日以内に処理が完了したことを確認する義務があります。その義務を履行するためにも、必ずマニフェストの運用が必要です。
木製パレットの処分費用は、以下の要素によって異なります。
パレットのサイズや重量が大きいほど、処分費用は高くなります。
一般的に、木製パレットの処分費用は、1枚あたり1,000円~3,000円程度です。ただし、パレットのサイズ、重量、状態によって変動する可能性があります。
具体的な費用は、産業廃棄物処理業者に問い合わせて確認するようにしてください。
事業活動で使用された木製パレットは、産業廃棄物として処分する必要があります。また、排出時には委託業者との契約締結やマニフェスト発行が義務付けられています。
適切に処分ができているか、今一度確認しましょう。