事業系ゴミの処分方法・基礎知識・処分の流れ解説
「東京23区の事業系ゴミの処分方法を知りたい」
「東京23区の事業系ゴミの処分は厳しいルールがあるのかな?」
このように、東京23区で事業を運営している方で事業系ゴミの処分の仕方について悩まれている方は、多いのではないでしょうか。この記事では、東京23区の事業系ゴミの処理方法について詳しく解説していきます。
事業系ゴミの処理方法は全国共通というわけではありません。各都道府県や自治体によって変わってきます。
他の都道府県の事業系ゴミ処理のルールを東京23区に適応してしまうと、罰則の対象となってしまう可能性が。東京23区で事業ゴミや粗大ゴミ、産業廃棄物などの事業系ゴミを適切に処分するためにも、この記事をチェックしてみてください。
東京23区は小規模事業者をのぞき事業系ゴミの収集はしていません。多くの事業系ゴミがでる大企業や工場などは自治体の事業系ゴミの収集が利用できないと思っておいてください。
小規模事業者のみ自治体の事業系ゴミ収集を利用できます。しかし、小規模事業者でも粗大ゴミや産業廃棄物(1辺が30㎝以上のゴミ)は、自治体で収集してくれません。大型ゴミは別の方法で処分する必要があります。
東京23区で事業系ゴミを処分する方法は以下4つが挙げられます。
・有料ゴミ処理券(小規模事業者のみ)
・廃棄物収集運搬会社と契約
・自ら処理場へ持ち込み
・購入店または新製品の買い替え時に引き取り(家電リサイクル法)
それぞれの違いを詳しくみていきましょう。
※東京23区それぞれ事業系ゴミの出し方が異なる可能性があるため、自社の区のルールを調べる必要があります。
小規模事業者は、コンビニエンスストアなどのゴミ処理券を販売しているところで有料ゴミ処理券を購入し、ゴミを出すことができます。事業系有料ゴミ処理券の料金は以下です。
量の種類 |
枚数 |
料金 |
10リットル |
10枚1セット |
760円 |
20リットル |
10枚1セット |
1,520円 |
45リットル |
10枚1セット |
3,420円 |
70リットル |
5枚1セット |
2,660円 |
※ゴミ処理券を購入できる場所には取り扱いの標識があります。
それぞれの区で決められた分別や排出場所、排出時間に従って事業系ゴミを出す必要があります。近隣の迷惑になるため、夜間の排出はできません。回収日や回収頻度、一度に収集できる量はそれぞれの区で異なるため、排出場所の区のホームページで確認してみてください。
事業系ゴミの排出量が多い場合は、廃棄物収集運搬業者と契約するのが一般的でしょう。処理料金を支払うことで、企業の前まで事業系ゴミを取りにきてくれます。一回だけの場合はその都度の支払いです。
廃棄物収集運搬業者は、産業廃棄物を収集運搬できる業者と事業系一般廃棄物しか収集運搬できない業者が存在します。産業廃棄物を収集運搬できる業者は、都道府県から認定されている業者のみです。
許可を得ていない業者は違反業者になるため、注意する必要があります。一方、事業系一般廃棄物の収集運搬は自治体からの許可が必要です。産業廃棄物の収集運搬と事業系一般廃棄物の収集運搬は、業者の見極めが重要になります。それぞれの許可証があるかを必ずチェックするようにしましょう。
事業系ゴミが少量の場合は自分で処理場に持ち込むのも手段のひとつでしょう。廃棄物収集運搬業者に依頼するより費用を安く抑えられます。自身で持ち込む場合は、産業廃棄物なのか一般廃棄物なのかで持ち込む場所が異なります。
また、事前に予約が必要です。事前予約なしで持ち込むと受取拒否をされてしまうので注意しましょう。
家電リサイクル法に該当する冷蔵庫やテレビ、エアコンなどは処分業者に依頼するほか、購入店に引き取りを依頼することができます。リサイクル料金を取られますがスムーズな処分ができるでしょう。
また、家電リサイクル法対象のものを買い替える場合は、購入の家電量販店が無料で引き取ってくれることもあります。買い替えの際は、家電量販店に引き取りの交渉をするといいでしょう。
東京23区の事業系ゴミの処理方法について詳しく解説してきました。東京23区の事業系ゴミの処分は、小規模事業者と小規模事業以外では異なります。東京23区が定めているルールに沿わないと違反とみなされてしまうため注意が必要です。
また、東京23区それぞれ事業系ゴミの収集方法が異なるので、企業が属している区のルールを確認する必要があります。東京23区の事業系ゴミの処理方法で失敗しないためにも、この記事を参考にしてみてください。