事業系ゴミの処分方法・基礎知識・処分の流れ解説
蛍光灯は水銀が含まれているため、適切な方法で処分しないと環境汚染や人体への健康被害を引き起こす可能性があります。
今回は、蛍光灯の正しい捨て方と処理費用の目安について解説します。また、割れた場合の対応についても説明します。
家庭から排出される蛍光灯は、自治体によって異なりますが、不燃ごみや危険ごみに分類されることが多いです。
事業活動に伴って排出される蛍光灯は、産業廃棄物のガラスくず、金属くず、廃プラスチック類の混合物に該当します。
2017年10月からは、「水銀使用製品産業廃棄物」の対象として、新たな対応が必要になりました。
蛍光灯には有害物質である水銀や蛍光塗料が含まれています。体内に入ると、皮膚症状や中毒症状などの健康被害を引き起こす恐れがあります。
ガラス製なので、破損すると水銀が漏れ出す可能性があります。割れてしまった場合は、ほうきやちり取りを使って丁寧に集め、段ボールなどの箱に詰めてください。
家庭から出た蛍光灯は、自治体のルールにしたがって処分してください。多くの場合、蛍光灯は不燃ごみまたは危険ごみに該当します。
例えば、東京都世田谷区では、不燃ごみに分類されます。捨てる際は、ケースに入れる必要があります。
自治体によっては、30cm以上の蛍光灯は粗大ごみとして取り扱う場合があります。
粗大ごみとして処分する際は、自治体に回収を依頼し、粗大ごみ処理手数料券を購入する必要があります。
自治体によっては、ホームセンター、役場、公民館などに蛍光灯を回収するためのボックスを設置しています。
回収ボックスの設置場所は、自治体のホームページをご確認ください。
一部の家電量販店では、蛍光灯の回収サービスを行っています。店舗によっては回収を受け付けていない場合があるので、事前に確認すると良いでしょう。
処分のついでに新しい蛍光灯を購入できるので、効率の良い方法と言えます。
蛍光灯以外にも処分したいものがある場合は、不用品回収業者やリサイクル業者に依頼するのがおすすめです。自宅まで引き取りに来てくれるので、収集所に持ち込む手間が省けます。
運搬・処分にかかる費用は業者によって異なります。複数の業者から見積もりをとり、料金を比較すると良いでしょう。
事業活動に伴って排出される蛍光灯は、産業廃棄物として取り扱う必要があります。処分する際は、産業廃棄物処理業者に依頼してください。
業者を選ぶ際は、産業廃棄物処理業の許可を受けた業者であることを確認し、契約を結んでください。無許可の業者に依頼した場合、排出事業者側にも罰則が課せられるため、注意が必要です。
Q.蛍光灯は割って捨ててもいいですか?
蛍光灯は絶対に割って捨ててはいけません。割れてしまうと、蛍光灯に含まれる水銀が放出され、環境汚染や健康被害を引き起こす可能性があります。
Q.蛍光灯のゴミはケースに入れなくてもいいですか?
蛍光灯の破損を防ぐため、ケースに入れて捨てるよう呼びかけている自治体もあります。処分方法は、自治体のホームページで確認してください。
Q.蛍光灯はリサイクルされると何になりますか?
蛍光灯のリサイクル率は非常に高く、約99%が再利用されています。リサイクルされると、以下のようなものになります。
蛍光灯には有害物質が含まれているため、処分する際は取り扱いに十分に注意する必要があります。